自分を知る

そもそも相談先を知らなかった １０年以上前の話になります。 その日、私は途方にくれていました。激務による燃え尽き症候群で１年間休職し、一度は復帰したもののやっぱりダメで１４年間勤めた会社にやっぱり退職しますごめんなさい、と話をした帰りでした。 病む前から仕事の帰り道で『今の職種はずっとできるものじゃないし、私にはもっともっと輝ける本当の天職があるはずだ』といつも思っていたくらいの天職信者だった私。 同じ業界で働く気にはなれず、かといってまぁまぁのベテランになってしまったので今から新しい職種につくなんてキャリアがもったいないし、転職しても１からスタートする３０代の新人を受け入れてくれるところはあるのだろうかと今後の生き方に悩んでいました。 でもその頃は『キャリアカウンセリング』という言葉すら知らず、『カウンセリング』とはメンタルを患った人がお世話になるものと思っていたので、相談と言えば・・・そう、あれです。 まんまと占いへ行きました。しかも３軒も。 占い師に仕事の相談をしてみた １軒目 誰かに話を聞いてほしい、そしてアドバイスがほしい、あわよくば自分の天職を教えてほしいと他力本願みたいな気持ちで占いに行きました。「アナタはこれが天職よ」とさらっと言ってもらえる気がして。でも実際行ってみるとあまり話は聞いてもらえず、誕生日と自分の名前を書くようにと言われました。 そして自分の性格やら運気やら、こちらから尋ねていないことまで話されて、ろくに事情もわかってもらえないまま制限時間が近づいてきたので「今の仕事を辞めようか悩んでいる」と伝えたところ、「ぜったい辞めない方がいいね。」と言われました。 多分、私の中で答えは出ていて、辞めるかどうかではなく自分に合った職業が知りたかったんです。でも恥ずかしくて「天職を教えてください」なんて言えなかった。 なのに辞めるなとか言われてモヤモヤしたので、『もう一人聞いてみよう、でも別の日だと運勢とか変わるといけないから、いますぐできるだけ近場で』とすぐ近くの別の駅ビル内の占いコーナーに行きました。 ２軒目 ２軒目もだいたい同じ流れ。今考えると同じ占いの種類（四柱推命だったかな・・・）だったのがまずかったと思いましたが、ああまたこれかと思い、今度はもう少し粘って自分の事情を話してみましたがバッサリ切られたので諦めて同じ質問をしました。すると今度は「すぐに辞めた方がいい。」 一体どっちやねん、と住んだこともない関西弁が思わず出そうになりました。 ３軒目 １人目、２人目とまったく正反対のことを言われたのでわけがわからなくなり、３度目の正直で今度は別のスタイルの占い（今度は姓名判断だったかな）に行きましたが・・・（以下略） 最後のおばちゃんは「辞めても辞めなくてもけっきょく辞めることになるからどっちでも同じ。」となぞなぞみたいな答えを言いました。 占いで天職を知るのは諦めた 私の話を聴いてほしかった もう、らちがあかない。占いは大好きだったけど（今も大好きだけど）占いなんてこんなものか、もっとちゃんと私の話を聞いてくれる人、受け止めてくれる人はいないのか。占い師はしゃべるのが仕事なのか！もっと私のことを理解してくれようとする人はいないのか！とぷんぷんし、占いで天職を教えてもらうのは諦めました。 それと同時に、与えてもらうだけじゃなく自分の話を聞いてもらいたいんだなという自分の欲求にも気づきました。相手は友達でもいいのだけれど、ときおり相手のコンディションによっては相談しているうちに「私なんてさ〜」と自分の話をしだす”お話し泥棒”に変化してしまう時もあるので、聴くプロが欲しくなりました。 新しい『天職へのヒント』 占いを３軒も回ったあげく聴くプロは誰だかわからず、すっかり天職迷子になってしまいそのまま帰る気にもなれなかったので、なんとなく本屋にいきました。しつこく『天職、天職・・・』と探したところ、あなたの天職がわかる１６の性格という本と出会いました。まさに知りたいのはこれ！とさっそく家に帰り性格タイプ診断をしてみました。 自分のタイプを読むと納得できることがたくさん書いてあり、まさにこれが私！と自分を見つけてもらったような気持ちになり、とても嬉しかったです。 キャリアカウンセリングとの出会い 自分のタイプの職業名の例として『産業カウンセラー』『キャリアカウンセラー（現：キャリアコンサルタント）』という言葉がありました。初めて聞いた職業名でしたが、調べるうちに仕事の相談ができることを知り、これを天職にするにはまずどんなものかを知らねばなるまい、とさっそく相談の予約を取ったのでした。 相談してみた話はまた別記事に書こうと思いますが、自分が求めていたものはこれだ！とめちゃくちゃ感動しましたよ！自分で決めるって大事だしパワフルだよね。 まとめ 占いに自分の人生の決断を託そうとしてはいけない、あくまでもヒント程度 自分がどうしたいかは自分で決める必要がある その決断をサポートしてくれるのはカウンセリング。めっちゃおすすめ。

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【スペシャリスト】になるのを諦めた話

天職が知りたくて占いに頼ってみた話