誰でも何かのスペシャリストになりたいですよね。『名人』『専門家』『権威』『この道何十年』とか一つのことを極めるのはめちゃくちゃかっこいいし憧れます。『熟練の技』とか最高!
でも自分の性格上、長続きしないし気がコロコロ変わるし、1つを極めるなんて無理・・・という人はそうなれないわかるとがっかりしますよね。
そんな自分を生かせる場所を見つけるまでの道のりと方法を書きました。
将来の夢がわからなかった
何になりたい?が苦手すぎた
小さい頃から「何になりたい?」という質問が苦手で、小3では『○○さん(その年にオリンピックで活躍していた若い選手)のように私もオリンピック選手になります。』など、さらさらなる気もないくせに大人が喜びそうなことをしれっと書いて親を沸かせました。
また、小6では『将来の夢』という作文がどうしても書けず、みんなが職業名を書いているなか私は『世界中を旅して世界の美味しいものを食べまくりたい』などとおよそ小学生らしくないことを書きました(でもこれは今でも夢)。
進路が決められない
小学校〜高校と同級生で今でも仲の良い友人がいます。彼女は小学校の頃に入院して看護師さんにお世話になり、そのまま憧れを持ち続けて高校では理系を選択し、看護の専門学校に入りめでたく看護師になり今でも活躍しています。一度決めたので進路も迷わずグングンと夢に向かっている彼女がうらやましくて仕方がありませんでした。
一方自分はというと、何になりたいかを決められずダラダラと学生生活を過ごし、とうとうタイムリミットの高3のある日「しいて言えば舞妓さんになりたいかな」などとのたまって(※舞妓さんは中学卒業してすぐに修行に入る)親と先生を困惑させました。
スペシャリストに憧れ続けた
進路は適当に決めて就職したものの、どうしてもなりたかった職業ではなくまたしてもダラダラ過ごし、仕事内容は特に好きではなくいつも『私にはもっと別の天職があるはず』と思いながら過ごしていました。
自分はスペシャリストにはなれないと知った瞬間
勉強しても頭に入らない
一応、入った業界でも何らかのスペシャリストになりたいと専門書などを読んでみてもまるで頭に入らない。まったく興味がないので同じページを何度も何度も読みましたが無理でした。この時『自分は好きではないことはまるでできない』と気づきました。
どんどん興味が移る
1冊の本を読んでいても、あるキーワードからヒントを得るとすぐに行動したくなる→調べだす→気が済むとまた本に戻る→またキーワードを見つける・・・と延々と繰り返すので一向に本が読み終わらない。日常生活でも同じようにピンと来るとすぐ突っ走るのでやりかけのことが溢れていました。
なぜやり遂げられないのかと自信をなくす
『極める』という言葉にめちゃくちゃ憧れているくせに、極める前に気持ちが移ってしまったり飽きてしまう。そのたびになんで自分はダメなんだろうと落ち込む日々が続きました。継続は力なり、一念石をも通すなど、1つのことを継続するのが素晴らしいという呪いでずっと自分を責めていました。
続かないことの苦悩と脱却
何かの専門家にならなければ、専門分野を1つに決めなければと思いつつ、でも専門家になってしまったらそれ以外のことができなくなるのではないか、飽きたといって手放すのは責任放棄ではないかなどもやもやしてどっちつかずで自分の生き方が決められなくて苦しかった頃、『マルチポテンシャライト』という言葉に出会いました。
マルチポテンシャライトと知る
マルチポテンシャライトはエミリー・ワプニックさんという方が提唱している性質で、『さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探究する人』という意味だそう。日本では『飽き性』とか『器用貧乏』とか言われて残念な扱いだけど、これも一つの才能であるということを教えてくれました。
まずサブタイトルが『好きなことを次々と仕事にして一生食っていく方法』です。そんな幸せな人生あるの!とすぐに飛びつき、読み進めるごとにどんどん楽になっていくのに気づきました。
そんなイレギュラーな生き方を理解してくれそうな専門家を見つけて、相談してみたところ、目から鱗のアドバイスをたくさんもらえて世界が広がりました!
肩書きはいくつあったっていい
専門家を目指して堂々たる肩書きを模索していましたが、twitterやインスタのアカウントをたくさん持つように肩書きはいくつあってもいいんだ、と思えたのが何よりの収穫でした。
自分の才能をまとめてドーン!!と生かしたかったけど、小分けでもいい。『この才能はこの名前でこのサービスで売る』『この才能はこの名前で商品を提供する』など、オンライン上で人とつながれる今だからこそ、いくつもの顔を持ってもいい。
リアルで会わないからこそ「あの人は教師のくせに〇〇だ」とか「あの人は公務員のくせに〇〇なんてやってる」とかたくさんあるうちの1つの顔に縛られて制限がかかるなんてこともなく、自分の見せたい面だけを見せられる・・・令和ってなんていい時代かしら!!と思えました。
軽やかに、気分のまま行動していい
そこを吹っ切れたらもう早いこと早いこと。今まで何をどうされても石のように動かなかった体が羽でも生えたかのように軽やかになり、サクサクと行動することができました。ダメならまた変えればいい、とりあえず気の向くままにどんどんやってみる。これが私たち『マルチポテンシャライト』の才能を生かす道なのだと感じることができました。
何か1つの専門家になるのは諦めて、やりたいことをなんでもやってみる。その時々で何になってもいいし、トータルで自分のやっていることを見ている他人なんて誰もいない。1回の人生でいくつもの肩書きがつけられるなんてお得すぎるな!とちゃっかり思考でどんどん動いてみようと思えました。
私と同じ悩みを持っていた仲間もできて、お互いの才能を見つけあったり、スキルをシェアしあったりと楽しい輪がどんどん広がっていきそうでワクワクしています!